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CoRE受賞チームから学ぶ!応募シートの極意~第1回~”革新的技術賞”「AGA’star.」
公開日: 2025年03月06日
こんにちは!CoRE表彰評価委員です!
挑戦的共創人材の育成を目的とするCoREの特徴の一つに、表彰評価制度というものがあります。
個人、技術、運営など、様々な観点で設けられた賞に対し、自分たちが該当すると思う賞について審査&表彰を受けることができる、画期的な制度です。
CoRE表彰審査選手権当日の試合結果だけではなく、チーム活動や提出資料等の総合力も加味して、エンジニアやチームを評価しようという試みです。
2025シーズンは、”優秀スプリンター賞”、”優秀シューター賞”、”優秀ブースター賞”と技術部門3賞が追加となり、より技術的観点での評価が充実しました!!
そんな表彰評価制度をもっと多くの方に知ってもらい、よりたくさんのチームに応募してほしい!
そこで今回から数回に渡り、過去大会にて受賞したチームとその応募シートを例に、より正しい評価が受けられる応募シート作成のポイントを紹介していきます!!!
記念すべき第1回はCoRE2024にて”革新的技術賞”を受賞されたチーム「AGA’star.」です。

AGA’star.
呉高専発のCoREロボコンチーム。
CoRE-1: 2024にて革新的技術賞を受賞。
”革新的技術賞”
それは革新的なアイデアを高い再現性で実現する技術力と実現力を持ったチームを称える賞です。技術者として最高の誉ある賞の一つと言っていいものです。
しかし、どんなに革新的なロボットを作っても、そのロボットの設計図を見せただけではその革新性は伝わりません。
如何に革新的であるかを人に伝えるためには、自分たちで表現しなければいけません。
今回は革新的技術賞を受賞されたチーム「AGA’star.」の応募シートを例にポイントを解説していきます。
ポイント① ”設計思想”は全体像を説明してからくわしい説明に入ろう
機体構想や仕様等、説明したいことがいくつもあるときは箇条書きなどを使って、一覧にまとめてからそれぞれをくわしく説明すると、読みやすい文章になります。
一覧にまとめてからそれぞれをくわしく説明すると読者は伝えたいことを整理することができてわかりやすい文章になります。
ポイント② 時系列に変化を並べて”提出書類のわかりやすさ”を向上しよう
過程を説明するときは変化を時系列順に並べると伝わりやすいです。
今回は”連射速度を重視する”という目標に向かって着実に開発を進めていたことが伝わり、ルーブリックにある評価項目の実現力で高く評価されました。
ポイント③ 機構の説明はパラパラマンガを使って”提出書類のわかりやすさ”を向上しよう
機構の動きを説明するにはパラパラマンガにするのが効果的です。
たいていの場合、CADの画像だけがあってもどこがどう動くのか、実物の動きを見たことがない方にとってはイメージできないものです。
動きの過程を分けて説明することで画像を有効的に使用することができます。
ポイント④ ”実現力”を表現するためには時には失敗談も良い
成功したことしか書いてはいけないように思うかもしれませんが、諦めるという選択が目標を実現するために必要だった選択であれば、上手くいかなかったことも是非記入してみてください。
「二兎を追うものは一兎をも得ず」ということわざがあるように100%のロボットを目指して完成しないよりも目標を修正してロボットを完成させることの方が実現力があるとして良い評価とされやすいです。